青森・秋田旅行

29歳の夏の時、当時好きだった人と行った。

その人との旅行は、初めての旅行。
付き合っているのかどうかはよくわからなかったけど、付き合いたいとかの言葉や半同棲みたいなことを少しだけしていた。

出会いは飲み会で、その人は医者兼飲食店のオーナーをやっていた。
その彼のお店の飲み会で知り合った。
最初は絶対好きにならないタイプだと思ったし、好きではなかった。
相手もそんなに好きじゃなかったと思う。わからないけど。
偶然2人で飲む機会があり、でもそこでも恋愛的要素はなにもなく、そのまた次にまた数人での飲み会の帰り道に急に告白されてそこから急に意識をしてしまった。
来ると思ってなかった相手からの急な告白は弱いのだ。
そこからよく会うようになり、こちらも好きになっていた。その人と初めての旅行だった。

どこでも良いと言われたから、そのときあと全国旅行制覇まで残っていたのが【青森・秋田・鳥取・島根】だったのでその中の青森と秋田同時に行った。

秋田県は本当はその1年前に大曲花火大会に行くはずだったけどコロナで中止になってしまったため、行くことができなかった。
それに、その時行こうとしてた時の彼氏は優しかったけど、どうしようもない人だったから行かなくて良かったって今では思っている。

一緒に行った彼は忙しい人だったから本当に行けるかどうかギリギリまでわからなかった。
けれど、全部予約をしてくれて結局行けたのですごい嬉しかった。

まず新幹線で岩手県の盛岡まで行ってそこからレンタカーで秋田の湯瀬温泉にある旅館まで向かった。
その時の彼はみんなで飲んだり遊んだりするときはすごいはしゃいでお調子者なのに、2人の時はほとんど会話がなく、こちらが話しかけてもそれに少し答えるだけであまり会話が弾んだりとかはなかった。
本当に好かれてるのか不安だったけど、わざわざ旅行まで一緒にきてくれて、全部予約とかもしてくれたから、少しは好かれてたのかな?とは思うけど、あのレンタカー屋さんから旅館に向かう時の車の中は地獄だった、

楽しくないわけではなかったけど、私は会話がしたかった。
田舎道をずーーーっと、彼の好きなEDMの曲が流れてる無言の車。
いや、つまんなかった。
私が最初流していたらあまり合わなかったのか違う曲が良いと言って。

少しでも良かった。
少しでも良かったから会話がしたかった。
あんなに何時間も田舎道を無言の助手席に座ったのは後にも先にもあれが最後だろう。
ってか、もうああいう無言車は乗りたくない。。(心が通じ合っている人とは別だけど)

旅館について、少しゆっくりしたあとお腹がすいたので秋田料理を食べに行くことにした。
鹿角伝統料理『けいらん 田中屋』さん
きりたんぽは時期じゃなかったからかなかったが、伝統料理を出していただいて、これはとても美味しかった。
店内も、こじゃれた雰囲気で素敵だったのを覚えている。

食事が終わったら旅館に戻り、温泉に入った。
秋田では秋田料理を食べることと、有名な温泉に入るのが目的だった。

湯瀬温泉は美人の湯と呼ばれる秋田の中でも有名な温泉地だった。
本当は乳頭温泉に行ってみたかったのだが、予約してくれたのは彼だったので、文句をいう立場ではなかった。
それに、湯瀬温泉もとても良い温泉だった✨

そのあとラウンジでお酒が飲めたので、ちょうどあったじゃらんをなんとなく読んでた。
彼とは全然会話がなかったから、あっても少しで、本を読むしかなかった。。
じゃらんを結構真剣に読んでしまい、ちゃんとしっかり全部読んだら、彼から「そろそろ部屋もどろっか」と言われた。
まさか、私の読むのを待っていたなんて全然しらなかった。。
あーこの人は頭が良い分伝えなくてもわかるとか思っちゃうんだろうなぁ。。
ぶ、不器用すぎる!!
って思った。けど、なんか嬉しかった。

部屋に戻りお酒を買ってたので飲むことにした。
ここからやっと会話が戻ってきた。
ラウンジでも少し飲んでたから、部屋で日本酒と缶チューハイを全部開けたころにはとてつもなく酔っぱらっていた。
あと、ずっと緊張していたのだろう。
飲まないと、酔わないとやっていけない!と思った記憶がある。

彼はゲームが好きだったのでトランプでいろいろなゲームをしながらお酒を飲んだ。
飲んで飲んで飲みまくった。
やっと普通に話せた。
話してくれた。
嬉しかった。
嬉しくて、暴走した。
とりあえずお酒を全部空けたころにはとてもべろべろで、彼に言いたいこともなんか言ってた。
そして次の日少し頭が痛かった。。

でもそこまで二日酔いにはならずに済んで、無事チェックアウトができた。
そしてそのまま、またレンタカーで青森に向かった。

青森に行ったら行きたいところがあった。
奥入瀬渓流に行きたかった。
そこに連れて行ってくれた。
8月だというのに雨も少し降ってたからか、すごい寒かった。
彼は半袖半ズボンでとても寒そうにしてた。
それが面白かったのだけ覚えている。

奥入瀬渓流はとても綺麗な場所で空気が本当においしかった。
また天気は晴れていたら違ったのだろう。
全部は歩けなかったけど、少し歩けて、彼もよいなぁって言ってくれるところを一緒に行けてよかった。

その後は、青森から新幹線で帰るつもりだったから、その間にみつけた『みちのく園』さんでご飯を食べた。
十和田名物のバラ焼き定食などがありとっても美味しかった。

そして無事、七戸十和田駅についてそこから新幹線で東京に帰った。

 

私は初めての秋田・青森は青森はねぶた祭、秋田は大曲花火大会で来ると思っていたから、想像していたのとは全然違ったけど、それでもすごい良かった。
それぞれまた行きたいし、というかねぶた祭と大曲花火大会は死ぬまでに必ず見たいものであるから絶対また行く!
気まずい気持ちもたくさんあった旅だったけど楽しかったかな。
全部連れて行ってくれたし、あの時の彼には感謝してる。

 

因みに、その時の彼とそのあとどうなったかというと、なんとお互いその旅行の次の日から熱が出てしまい、私はコロナになってしまった。
きっと彼もなったであろう。。
コロナが流行りだした2年目の夏で、ちょうどまた流行っていて、旅行中にもらってきたのかなと思う。。
お互い体調も悪くなったし、もしかしたら旅行中彼も気まずいときもあったのかな。
それ以降彼とは1度も会っていない。

もとから付き合っているのかもよくわからない関係だったし、半同棲といってもたまに泊まりにいくぐらいだったから私のものもそんなになかったから、これで終わってもしょうがないと思った。
そして、必死に連絡したり必死にしがみつきたくなかった。。
まさか旅行が最後の会う機会とは思わなかったけど、旅行に行けて良かった。

次、青森・秋田に行った人とは、そこでバイバイにならないと良いな。笑